下剤を飲まない大腸内視鏡(下剤注入法)を受診する皆様へ
ご希望の方は、内視鏡予約のための来院受診(事前予約可能)をお願いします。
当院では、腸閉塞の有無と全身状態を確認するため、検査予約の受診の際に、腹部エコーと血液検査を行っております。
腸閉塞の診断のためには、必ずしも絶食で来院される必要はありません。絶食で来院されると、胆嚢や膵臓がよく観察できることがあります。ご希望の方は絶食でお越しください。
検査前7日前の注意
5日前から水分を普段より多めに摂ってください。便秘の予防にも良いと思われます。
検査の3日前から、お腹が張る、吐き気がある、排便がない、といった症状があるときは、検査当日に、必ず、当院にご連絡ください。
元来、便秘をお持ちの方には、大腸内視鏡の1週間ほど前から便秘薬を処方することがあります。
検査前日の食事のお願い
消化の良いものを食べましょう。繊維質の多いものは不適です。
食事量の制限はありません。いつも通りの量を食べましょう。
きれいな腸は、早期がん発見のために必要です。できるだけきれいな腸にしておくのが、病気の発見に役立つことをご理解ください。
便秘を患っている方と、前回の大腸内視鏡できれいにならなかった方は下記の食べてはいけない品目をお守りください。
飲酒はお控えください。
食べてもよいもの:
うどん、そうめん、白米、おかゆ、パン類(雑穀、ライ麦、ドライフルーツが入っていないもの)、卵、豆腐、肉、魚、ハム、ベーコン、ウインナー、ちくわ、かまぼこ
食べてはいけないもの:
そば、ラーメン、胚芽米、発芽玄米、雑穀米、野菜全般、果物全般、豆類、こんにゃく、キノコ類、海藻類、ネギなどの薬味類、ごま、ナッツ類、納豆、ふりかけ、ジャム、野菜ジュース、青汁、乳製品
検査前日用のお食事セット(朝・昼・夕、「エニマクリン」1300円)を当院で販売しています。ご希望の方はお申し出ください。
夕食は午後8時までに済ませてください。
午後9時に、検査当日の排便を促進するために便秘薬をお飲みください。処方する内服薬は2種類です。
ピンク色の錠剤センノサイド2錠 → コップ一杯の水でお飲みください。
水薬のピコスルファートナトリウム内用液 → 全量をコップ一杯の水に混ぜてお飲みください。
どちらか、または両方をお飲みいただくように診察時にお示しし、お渡しします。
下剤不要の大腸内視鏡当日の流れ
下剤内服後には脱水になりやすいため、水分(水またはお茶)を十分にとってください。
胃内視鏡を行い、一通り観察した後、下剤注入を行い、胃内視鏡後トイレに行っていただき、排便がきれいになったら、大腸内視鏡を行います。
- 1
- 受付の後、ロッカーにて着替えていただきます。検査着として、上下ともに1回使い切りの大腸内視鏡専用の検査着およびスリッパを用意してあります。検査着が汚れてしまったときは新しいものと交換します。
- 2
- 胃内視鏡の準備が出来次第お呼びしますので、安静スペースまたは外来待合でお待ちください。
- 3
- 順番に内視鏡室にお呼びします。点滴ルートを静脈に作成します。アルコールにアレルギーのある方は、お申し出ください。
◎鎮静剤を用いた胃内視鏡では、胃内視鏡の前に、鎮静剤を注射します。
◎経鼻内視鏡では鼻の前処置を行います。経鼻内視鏡では鎮静剤は使いません。意識がありますので、下剤注入中に痛みや吐き気を感じる方は遠慮なくお申し出ください。
- 4
- 胃内視鏡後、トイレに数回行っていただき、排便がきれいになったら、大腸内視鏡の準備を行います。じっとせずに、できるだけ動くことをお勧めします。トイレの排便回数が減ってきたら、外出することも可能です。腹痛や吐き気を感じる方はお申し出ください。
- 5
- 大腸の洗浄状態により順番が前後することがあります。大腸内視鏡は、原則的に鎮静剤を使用します。
検査中は、痛みのないように鎮静剤を適宜追加していきます。意識のないように鎮静剤を調整しますが、万が一、痛みを感ずるときは遠慮なく仰ってください。ポリープ切除のご希望があるときは一緒にポリープ切除を行います。 - 6
- 検査後は、安静スペースでお休みいただき、歩行に問題ないことを確認した後、着替えていただき、外来待合へお回りいただきます。安静時間は標準的に20分ほどです。その後、外来にて結果説明を致します。結果説明の後に、会計をお願いします。紹介状をお渡しすることや診察予約をすることがあります。
- 7
- 帰宅された後は、食事の制限はありません。鎮静剤使用しておりますので、終日、車、バイク、自転車は運転できません。
ポリープ切除を行った場合は、3日間、重いものを持ったり、いきんだり、遠方へ旅行をすることをお控えください。ポリープ切除後は出血しやすい状態です。もし、トイレが真っ赤になるほどの下血があったときはご連絡をお願いいたします。